片倉真理の台北漫遊指南

台北を代表する流行の発信地、東區 南(トンチュィ)。ローカルに愛される麺店から最先端のバーまで、”おいしい”に出合える4軒。August 22, 2026

現地在住ライターの片倉真理さんが、暮らしている視点で台北の注目スポットを案内。2026年8月5日発売の別冊MOOK「&Taipei/台湾、街歩きガイド」より、時代の先端を行くような店が現れる、東區 南(トンチュィ)を紹介します。

この記事は後編です。前編はこちらから。

1.秦味館 チンウェイグワン

東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編エキゾチックなテラス席に座る林惠玲(リン・ホェイリン)店主。 | エキゾチックなテラス席に座る林惠玲(リン・ホェイリン)店主。
エキゾチックなテラス席に座る林惠玲(リン・ホェイリン)店主。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編デザートのチーズを包み揚げした「蒙古炸奶豆腐(モングーツァーナイトウフー)」。外はサクサク、中はとろりとした食感 | デザートのチーズを包み揚げした「蒙古炸奶豆腐(モングーツァーナイトウフー)」。外はサクサク、中はとろりとした食感
デザートのチーズを包み揚げした「蒙古炸奶豆腐(モングーツァーナイトウフー)」。外はサクサク、中はとろりとした食感
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編西太后が愛飲していたというクルミと棗ともち米でできたお汁粉「核桃烙(フータオラオ)」。美容にも良いとか。 | 西太后が愛飲していたというクルミと棗ともち米でできたお汁粉「核桃烙(フータオラオ)」。美容にも良いとか。
西太后が愛飲していたというクルミと棗ともち米でできたお汁粉「核桃烙(フータオラオ)」。美容にも良いとか。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編酸っぱくて辛いジャガイモの細切り「酸嗆土豆絲(スワンツアントゥートウスー)」や、蕎麦粉や雑穀粉を「餄餎床(フーラーツワン)」という道具で棒状の麺にした料理など。 | 酸っぱくて辛いジャガイモの細切り「酸嗆土豆絲(スワンツアントゥートウスー)」や、蕎麦粉や雑穀粉を「餄餎床(フーラーツワン)」という道具で棒状の麺にした料理など。
酸っぱくて辛いジャガイモの細切り「酸嗆土豆絲(スワンツアントゥートウスー)」や、蕎麦粉や雑穀粉を「餄餎床(フーラーツワン)」という道具で棒状の麺にした料理など。

Shop Data ▷台北市大安區延吉街138巷2號 ☎02‒8771‒3288 11:30~14:30 17:30~21:30 月休 「蒙古炸奶豆腐(モングーツァーナイトウフー)」は60元。

2.天府麵庄 ティエンフーミエンツワン

東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編素早く湯切りする鍾さん。レシピはなく、秘伝の味は体で覚えたという。 | 素早く湯切りする鍾さん。レシピはなく、秘伝の味は体で覚えたという。
素早く湯切りする鍾さん。レシピはなく、秘伝の味は体で覚えたという。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編適度な辛さの「口水雞(コウスェイチー・よだれ鷄)」。辛さの調整も可能。 | 適度な辛さの「口水雞(コウスェイチー・よだれ鷄)」。辛さの調整も可能。
適度な辛さの「口水雞(コウスェイチー・よだれ鷄)」。辛さの調整も可能。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編手前は「燃麵」。青菜を3年間発酵させた「芽菜(ヤーツァイ)」と挽肉を炒めた肉味噌をのせ、ラー油、黒酢などを加えた麺。混ぜながら食べる。 | 手前は「燃麵」。青菜を3年間発酵させた「芽菜(ヤーツァイ)」と挽肉を炒めた肉味噌をのせ、ラー油、黒酢などを加えた麺。混ぜながら食べる。
手前は「燃麵」。青菜を3年間発酵させた「芽菜(ヤーツァイ)」と挽肉を炒めた肉味噌をのせ、ラー油、黒酢などを加えた麺。混ぜながら食べる。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。後編「紅油抄手(ホンヨウツァオソウ・汁なしワンタン)」。ワンタンは伝統的な包み方。 | 「紅油抄手(ホンヨウツァオソウ・汁なしワンタン)」。ワンタンは伝統的な包み方。
「紅油抄手(ホンヨウツァオソウ・汁なしワンタン)」。ワンタンは伝統的な包み方。

Shop Data ▷台北市大安區光復南路290巷51號 ☎02‒2721‒7846 17:00~21:00 日月休 Instagram@tian.fu_ 燃麵は80元。

3.初炸小食店 ツーツァーシャオスーディエン

東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編テーブル席は2席のみ。 | テーブル席は2席のみ。
テーブル席は2席のみ。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編この日の特別メニュー「チーズ入り豚肉捲」は絶妙なおいしさ。 | この日の特別メニュー「チーズ入り豚肉捲」は絶妙なおいしさ。
この日の特別メニュー「チーズ入り豚肉捲」は絶妙なおいしさ。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編タロイモペーストを衣で揚げたもので、なかにはチョコレートも。伝統的なおやつをアレンジしており、国宴に供したこともあるとか。 | タロイモペーストを衣で揚げたもので、なかにはチョコレートも。伝統的なおやつをアレンジしており、国宴に供したこともあるとか。
タロイモペーストを衣で揚げたもので、なかにはチョコレートも。伝統的なおやつをアレンジしており、国宴に供したこともあるとか。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編衣は台南・白河産のレンコンの粉をサツマイモ粉に混ぜているのでサクサクとした食感。大根餅やタロイモ餅などもすべて自家製。 | 衣は台南・白河産のレンコンの粉をサツマイモ粉に混ぜているのでサクサクとした食感。大根餅やタロイモ餅などもすべて自家製。
衣は台南・白河産のレンコンの粉をサツマイモ粉に混ぜているのでサクサクとした食感。大根餅やタロイモ餅などもすべて自家製。

Shop Data ▷台北市大安區光復南路308巷57號 ☎02‒2776‒5855 16:00~22:00(金土~23:00) 不定休(FBで確認) Instagram@deepfry2018 酒類も提供。

4.unDer lab アンダー・ラボ

東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編季節によって変わる内装。取材時は「砂漠」がテーマ。 | 季節によって変わる内装。取材時は「砂漠」がテーマ。
季節によって変わる内装。取材時は「砂漠」がテーマ。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編ティーカクテルも充実。 | ティーカクテルも充実。
ティーカクテルも充実。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編「Meet Me In The Park」はスイカ、紫蘇、イランイランを使用。モザイク柄は抹茶とビーツで描いている。 | 「Meet Me In The Park」はスイカ、紫蘇、イランイランを使用。モザイク柄は抹茶とビーツで描いている。
「Meet Me In The Park」はスイカ、紫蘇、イランイランを使用。モザイク柄は抹茶とビーツで描いている。
東區 南(トンチュィ)繁華街の新たな目的地と地元民に愛されるグルメ。前編手前は茹でた蛤を用いた旨味たっぷりのカクテル。右はグァバと四季春茶を融合。左奥は生ハムを添えた、パプリカのスープをイメージしたもの。甘くてしょっぱい独特な風味。 | 手前は茹でた蛤を用いた旨味たっぷりのカクテル。右はグァバと四季春茶を融合。左奥は生ハムを添えた、パプリカのスープをイメージしたもの。甘くてしょっぱい独特な風味。
手前は茹でた蛤を用いた旨味たっぷりのカクテル。右はグァバと四季春茶を融合。左奥は生ハムを添えた、パプリカのスープをイメージしたもの。甘くてしょっぱい独特な風味。

Shop Data ▷台北市大安區光復南路308巷51號 ☎なし 19:00~翌1:00 不定休(FBで確認) Instagram@u_n_d_e_r_l_a_b 1人800元~。

中国・陜西料理を味わい、「カクテルの実験室」へ。

 長年にわたり絶大な人気を誇るレストラン『秦味館』も訪れたい。ここでは台湾では数少ない中国・陜西省の料理が味わえる。秦の始皇帝を驚かせようと打った麺の音から命名されたという「ビャンビャン麺(ヨウボーミエン・潑麵油)」や、隋の煬帝が好んだというオレンジで味付けした魚料理「金齋玉膾(チンチーユィクワイ)」など、逸話に富んだ料理を思う存分味わえる。
 中国・四川省宜賓市の名物である汁なし麺「燃麵(ランミエン)」が看板の『天府麵庄』も要チェック。中国出身の夫妻が2007年に開いたが、老齢に伴って引退。現在の店主・鍾崴(ツォン・ウェイ)さんはここの常連で、海外のフレンチ料理店で腕を振るっていた経歴をもつ。「この味を絶やしたくない」と台湾へ帰国し、2024年末にリニューアルオープン。熱い思いを抱きながら先代の味を守り続けている。
 台湾の人たちが愛してやまないスナック「鹹酥雞(シエンスーチー・鶏肉や野菜、つみれなどに衣をつけて揚げたスナック)」の人気店『初炸小食店』も必ず訪れたい。ビストロなどを経営していたことのある店主の陳盁儒(ツェン・イールー)さんは、スペインのタパスから「鹹酥雞を西洋風にアレンジしよう」とアイデアを得た。不定期で替わる特別メニューは洋風スタイルで、これを目当てに訪れる人も少なくない。
 最後は地下にある実験室のようなバー『unDerlab』へ。ここでは台湾の農作物や飲食文化、ランドスケープや昔懐かしい光景などから発想を得た独創的なカクテルを供している。四季春茶とグァバをミックスさせたものや、蛤エキス付き、生ハムのせなどがあり、その想像力の豊かさに圧倒されるはず。「台湾の今」が凝縮された最先端のカクテル文化を堪能できる場所だ。

area data

市内東側に位置し、通称「東區」と呼ばれるエリア。幹線道路の忠孝東路沿いにはデパートやショッピングモールが並ぶ。今回はこの道路の南側一帯を紹介。大安路や仁愛敦南圓環(ロータリー)周辺は落ち着いた風情で、洒落たバーやティーサロンなどが次々とオープン。最寄り駅は國父紀念館、忠孝敦化、忠孝復興。

illustration&map: STOMACHACHE.


台北在住ライター・コーディネーター 片倉 真理

片倉真理
1999年から台北に暮らす。台湾に関する書籍の執筆、製作のほか、雑誌のコーディネートなども手がける。台湾各地を隈なく歩き、料理やスイーツから文化、風俗、歴史まで幅広く取材。著書に『台湾探見』、共著に『台湾旅人地図帳』(共にウェッジ)、『食べる指差し会話帳』(情報センター出版局)など。

instagram.com/marikatakura

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